一戸建リフォームに伴う倉庫保管|アンティーク家具の梱包保管~クリーニングまでを一社完結
長年、暮らして来た大きな一戸建てをフルリフォームする。
その場所には、思いの詰まった愛着のある家具が沢山ある。
大切で高価なアンティーク家具のコレクションを長期間保管しなくてはいけなくなったとき…
- 長期間、荷物を預けられる倉庫が分からない。
- アンティーク家具を大切に取り扱ってほしい。
- 相談できて、提案してくれるプロの業者を教えて…
- 引越、梱包、保管まで全部まとめて一社でできるところが見つからない…
リフォームが決まった後にも、様々なご不安があると思います。
今回は、そんなお客様のお悩みを解消した「ガイスタンリー様の事例」をご紹介させていただきます。
一戸建てのフルリフォーム
ガイ様は、インターネットで検索され、チトセ(現プレミアムストレージサービス)のホームページに辿り着き、お電話でご相談いただきました。
誠にありがとうございます。
〔お客様ご要望〕
今一人で住んでいる、田園調布の一戸建てをフルリフォームします。その間、荷物の保管をお願いしたいと思います。荷物は、かなり多く4人家族分くらいあります。一度、家に見に来ていただけますか?リフォーム後は、息子家族と同居することになります。
アンティーク家具への思いと念入りなプランの作成
ガイ様のお悩みをお聴きしたプランナーが、一戸建てのある田園調布へ現地調査に向かいました。
そこには、とても広い部屋と庭がありました。
そして、数々のアンティーク家具(イギリス、中国、日本など)や三味線、絵画や陶器、ソファの上には、ビートルズの刺繍の入ったクッションなどが「所狭し」と置かれていました。
「とても素晴らしい家具ですね!どちらの国の家具ですか?かなり古いアンティークだと思われますが?」
プランナーは、お部屋の隅々まで確認をしながら、ガイ様に時折、質問をいたします。
その際、荷物量の確認だけはでなく「リフォーム後のご新居では、どのような暮らし方のご希望があるのか?」なども質問をして、その内容も加味しながら、丁寧にプランの作成をしていきました。
ガイ様はこのように言われました。
イギリス製で、このライティングビューローは、母国のロンドンにも同じものが置いてあるんですよ!18世紀(1780年代)のアンティーク家具です。中古で購入して、それをリペアして使っているとても大切な家具なんです。
それをお聴きし、プランナーは、保管する家財の特徴や思い入れなどを検討したうえ、より安全で確実な保管ブースに分けてお預かりするという、ご提案をさせていただきました。
「ライティングビューローは、プレミアムブースへ、着物、絵画類、三味線は、ハイグレードブースへ、その他の家財はスタンダードブースへ保管いたしましょう。」
また、保管中の機会を利用して「アンティークの3人掛けソファと絨毯を、家財クリーニングさせていただければ、新生活をより快適で素晴らしいものにできますよ。」とご提案いたしました。
ガイ様は、その提案にとても喜んでいただけました。
プランナーの役割とは…
ガイ様にご満足していただき、プランナーは、ひと安心いたしました。なぜならば今回のプラン作成には、長期的な視野を必要とし、さらに最大の配慮の必要な案件であったからです。
当社のプランナーは単なる見積営業ではありません。お客様の「生活向上を実現するプロジェクトマネージャー」の位置づけです。
そのため、現地調査時には「ご新居では、どのような暮らし方がご希望なのか。」その要望を詳しくお聴きさせていただきます。
場合によっては、現地調査からプランの作成までに、大変なお時間をいただくこともございます。
またプランナーは、現場作業の「実行管理者」を兼ねることも多く、荷物の運び出し、梱包、保管などの作業当日までにプロジェクトチームを作り、役割分担を行ったうえで作業に臨みます。
当社のプランナーは、売って終わりのような営業ではありません。
新生活が速やかに立ち上がり、向上するそのときまでを考え、計画して実現をサポートすること。それが、プランナーの役割です。
イギリス製18世紀のライティングビューロー
<今回取り扱った家具>
製品:ライティングビューロー
年代:18世紀(1780年代)
生産国:イギリス
材質:マホガニー
色:ダークブラウン
サイズ:W75xD45xH120
ガイ様のビューローはマホガニー材のようです。
とてもシンプルで高級感と重厚感があります。
今から238年前の家具が現在も使えるなんて「すごい…」と思いませんか。
時代背景とアンティークビューロー
18世紀イギリスは、高級木材のウォルナットやマホガニー材が使われるほど、世界的にも裕福な国になりました。その中で、マホガニー材でオールドフレンチ趣味に制作された、少なめの装飾のモノも数多くあったようです。
このライティングビューローに見られる真鍮製の引き手は17世紀より主流でした。国別の特徴としては、フランスは優美なデザイン、イギリスはというと、それより装飾が落ち着いているということです。
このビューローのような特徴的な足は「ブラケットフィート」呼ばれるようです。17世紀後半から流行した、安定感と重厚感も感じられる、高級家具脚部のデザインの呼び名です。
名前の由来は、棚などを支える台座の意味を「ブラケット」と呼ぶから…そう言えば、まるで椅子に家具が座っているような感じですね。
ビューローのスクエアな見た目、マホガニー無垢素材、そしてスワンネック型の取手は、ジョージアンスタイルと呼ばれる伝統の英国スタイルだそうです。このころの英国家具は、手作業技術も最高レベルに達していた時期でした。
味わい深い素敵なライティングビューローです。
ヨーロッパでは、現在でも親から子へ大切に家具を受け継ぐ習慣があります。長年使い壊れた部分は、丁寧に修理をし、傷や色の剥げなどは深みと捉えます。
イギリスでは、家具を単なるモノとしてではなく、歴史や思いとして代々家族で大切にするという文化があります。
だからこそ、職人の手作業により、丹念に長く使えるように作られた家具の品質は最高であり、それを使う人々が大切に受け継ぎ、何百年の歴史を重ね深みを増しながら、現在でも美しく良い状態で使用することができるのです。
我々スタッフが感じたこと
我々もイギリスのこのような文化にとても似た価値観を持っています。それは「モノではなく人にフォーカスしたサービスを行うこと」です。お客様の「家財に対する思いを汲み取り、お客様の立場になり家財を取り扱う」、それにより「喜んでもらい役に立つこと」を目的としています。そして、サービスに対しては高い作業品質と最高のホスピタリティを提供したいと思っています。
梱包とプレミアム保管
事前ミーティング
事前打ち合わせの役割分担でプランナーから、海外輸送用梱包の経験を持つスタッフが選抜されました。
梱包―角
運搬中の振動による損傷に備えて、角を固めます。
梱包―脚
「ブラケットフィート」に対するトラック輸送中の負担を最大限に軽減するため、地面との隙間を箱を作りではめ込み埋めます。
家具の周囲を段ボールで囲みます。
当社では、長期保管を行うとき特に厳格な基準をもって注意をし、経験を活かし専用資材を用い、個々の家財の特徴を考えて梱包を実行いたします。
ビューローを保管
倉庫の中にさらに建物を立て、厳重なセキュリティレベルのプレミアムブース。
ライティングビューローは、2名のスタッフが慎重に運搬をして、プレミアムブースに保管いたしました。
他アンティーク家具の保管
ライティングビューロー以外の大切なアンティーク家具とこだわりの荷物が室内大型倉庫に到着いたします。
保管専用ラックに格納するため、防塵防湿対策をチーム全体で実行いたします。
紛失や間違いがないように、確かなプロの目で厳しいチェックを行いながら、運び出しスタッフと倉庫管理者がチームとなり格納いたします。
荷物の確認、シリカゲルで防湿対策、ラップを巻いて防塵対策を実行します
保管ラックに格納
総計12ラックの格納が完了して、ID番号を各ラックに貼ります。
ソファのクリーニングサービス
ガイ様には、アンティークソファのクリーニングも承っておりました。ソファに関しては、クリーニング専用ブースに回します。保管中の機会に行う「家財クリーニング」は、お客様方に大好評です。
格納する前に梱包を解き、全体に掃除機掛けをしてスチーマーで汚れを浮かします。
ブラッシングを行い、専用の機械ですすぎ洗いすると…こんな汚れが沢山除去できました。
艶出しワックスで、木材部分を丁寧に磨きあげます。
アンティークソファは、ファブリック部分だけではなく木材部分の艶出し加工も行い、とっても素敵な仕上がりとなりました。
再度梱包して保管専用ラックに格納いたしました。リフォームをして綺麗になった新居に、綺麗になった家財と一緒に戻る…とても前向きな、明るい気持ちになれます。我々のストレージサービス(保管)のコンセプトは「ただ預かるだけではなくお荷物を入庫状態より、より良い状態にしてお返しする。」ことです。
ライティングビューローが無事戻ってきて
フルリフォームが完了したご新居に、荷物を運び込みます。
約1年間お預かりした18世紀イギリス製アンティークライティングビューローも微調整を繰り返し無事に収まりました。
1年間毎日見て確認していましたので、お戻しする際は、少し寂しい気持ちになることもあります。(笑)
息子様ご家族様とリフォーム後のご新居にて、記念撮影をさせていただきました。
ありがとうございます。
ガイ様はリフォーム最中、イギリスに滞在されていましたので運び込みの立ち会いは、息子様ご夫婦様にしていただきました。
リフォーム前の一戸建ても大変素敵なお家でした。ガイ様らしく、きっと材質の良い木を使用しているのだと思います。
一戸建ての骨組みはそのままに、ゆっくりと時間をかけてリフォームされたお家は、スタッフ全員が、ぬくもりを感じられるとても素敵なご新居でした。
そして、イギリスから戻られたガイ様とお孫さんとビューロ―”3人一緒に”、記念撮影をさせていただきました。
とても喜んでいただけました。
我々も長期プロジェクトが無事に終了して、お役に立てた事を実感することができました。
後日いただいたおハガキ…
サービス終了後、しばらくしてガイ様よりおハガキが届きました。
〔ご意見/ご感想〕
エアコンもなく、蒸しむしと暑い中、2日間梱包と運び出し大変だったと思います。不要品処分も同時に出来、家具クリーニングもお願い出来ました。引っ越しに関わることが1社にお願いできて助かりました。
〔最後に一言〕
従業員の方が仲良さそうでいいですね。チームワーク大事です!
我々はすぐにお返事をメールでいたしました。
スタッフコメント
〔プランナーより〕
お葉書ありがとうございます。ガイ様のお役に立てたこと、また18世紀のライティングビューローをお預けいただいたこと、大変誇りに感じております。また、ガイ様の考え方である、古いものを直して使うという姿にとても共感いたしました。
〔現場スタッフより〕
2日間お疲れ様でした。また、お葉書ありがとうございます。暑い中での作業でしたので、いただいた飲み物、とても助かりました!ごちそう様でした。
ガイ様、ご家族様、この度は長期間の間、我々を信頼していただき、とても大切な家財をお任せいただき大変うれしく思っております。
今後も我々スタッフは、皆様方に喜んでもらえる心を込め「荷物お預かり便」を提供してまいります。
この度はご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
スタッフ一同より
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