自宅を建て替えする際の家財道具はどうする?|一戸建て建て替えの本質的な目的から家財の価値を再確認する大切さ
築50年以上の一戸建ての増加、昨今の耐震対策の需要や家族数の増減…、ご自宅を建て替えようの考えている方も多いと思います。
さて、一戸建てご自宅の建て替えが決まった後、沢山の「やる事」がございますね。
少しだけその流れを整理してみると…
- 工務店やハウスメーカーの選定
建て替えを担当してくれる信頼できる業者の選定。 - 設計・見積もり
間取りやデザイン、床などの素材、色味、暮らし方などを考え、専門家に相談し設計図を作成~見積もり。 - 住宅ローンの申し込み
建て替えに必要な資金を借りるため、住宅ローンの申し込み。 - 解体業者の選定
既存の建物を解体するための業者の選定。 - 仮住まいの選定
建て替え期間中の仮住まいを選定。 - 家の中の片付けと仮住まいへの引越
建て替え前に住んでいた一戸建ての荷物の片付けを行い、新居への引越を計画。 - 地盤調査・地盤改良
地盤の状態を調査、必要なら地盤改良。 - 解体工事
ご自宅を解体。 - 新居の建築
設計図に基づいて新しい住宅を建てる。 - 竣工(完成)・引き渡し
新居完了後、竣工検査、引き渡し。 - 新居への引越
新しい住宅に仮住まいから引越。
上記のように思いつくことを簡単に整理しただけでも、決定すること、相談することなど…
「考えること」が沢山ある上、それに伴う「煩雑な作業」も数多くございます。
その煩雑な作業の中でも特に大変なのが「家財道具の片付けどうする?」ではないでしょうか。
今回の記事ではご自宅の建て替え時に…
「長年住んだ一戸建内の荷物(家財道具)の行き先(片付け)」について、各個人様別の最良の方法を、建て替えの本質的な目的からも勘案して、じっくりと考えてみたいと思います。
(写真撮影:STAFF)
(文責:PSS専任ライター)
本記事に使用している写真は、当社プレミアムストレージサービスで実際に行なったお客さまや建物、運搬や保管サービスの事例写真です。
長年住んだ一戸建ての家財道具は大量・大型…
仮に築50年の一戸建てを建て替えると想定してみましょう。
リビングには、3人掛けソファ・カウチソファ・ローテーブル・テレビ・テレビ台・間接照明…
ダイニングには、6人掛けテーブルと椅子6脚・カップボード・サイドボード・ペンダントライト…
キッチンには、家庭用大型冷蔵庫・食器棚・沢山の食器…
LDKにある荷物だけを想像してみても、大変な家財道具の量ですね。
また数メートル超の大型家具や、お気に入りの価値の高い家財もあるのではないでしょうか。
これに付け加え、ベッドや机や箪笥など…
部屋の数ほど数多く存在していると思います。
それを考えると「もう片付けにウンザリ…」正直このような気持ちになるのも無理はありません。
そんな時は、建て替えた「未来の新居」を想像し、楽しみながら、整理してみるのが良いと思います!
家財道具の片付け手段
長年住んだ一戸建ての中に置かれた、大量・大型・高級、等々の荷物の片付け手段には、どのような方法があるのでしょうか。
簡単に整理してみると、次の4つが考えられます。
- 処分する。
- 売る。
- 仮住まいに運ぶ。
- 預ける。
それぞれ、詳しく考えてみましょう。
処分について
処分の方法にも様々ございます。
例えば…
- 自治体の回収サービス
税金により運営されていますので、格安なことがメリットです。但し行政サービスの場合、家電リサイクル法の対象品は対象外です。また、粗大ゴミの置き場までご自身で運搬しなければいけないという大変な負荷を伴う場合がございます。 - 不用品回収業者の利用
メリットは、粗大ゴミ回収日に間に合わない、家からの運び出しが困難、一度に沢山捨てる必要がある、処分の分別が大変、粗大ゴミで処分できないモノがある…等々、このような状況下の方には、とても便利だと思われますが、不当な高額請求をしてくる業者も一部いることから、業者の選定には、充分気をつける必要があります。特にインターネット広告には気を付けて選定して下さい。 - 引越(運送)会社の回収サービスを利用
仮住まい(新居)に運ぶ際に利用する、引越(運送)業者に依頼できる場合もございます。しかし現在は、買取のみの取扱いで、不用品回収は引越で使用した段ボール回収しか行えない業者も多いため、予め確認することをおすすめいたします。また、作業代金はかかりますが、粗大ゴミ置き場まで運んでもらうという方法も考えられます。
売る(買取)について
買取りしてもらう方法も何種類かございます。
例えば…
- リサイクルショップを利用する
リサイクルショップには、店頭買取・出張買取・Web宅配買取など…の買取方法がございますので、ご自身が買い取って欲しいモノや、ご自身で運搬できるか考えて判断するのが良いです。買取の流れは「受付→査定→査定金額の提示→お支払い有無の決定」となるでしょう。また、本人確認書類(運転免許証など)が必要になると思いますので、検討中の方は予めご確認下さい。 - ヤフオク・メルカリなどに出品
現在は、個人で売買できる便利なオークションやフリマアプリが沢山ございます。提供している会社により、出品方法やシステム、手数料等が違いますので、検討されている方は予めリサーチの上、ご利用してください。個人売買のメリットは、仲介業者を通さないため、リサイクルショップよりも高く売れる傾向にあります。但し、商品の配送手配には充分下調べが必要です。大理石やガラスなどは配送できない業者も多く、見つかったとしても売買価格より配送費が高額になってしまう場合も考えられます。売れてから配送手段が見つからず、慌てる方もとても多いのが現状です。 - 引越(運送)会社の買取サービスを利用
仮住まい(新居)に運ぶ際に同時利用ができることに、最大のメリットがございます。「面倒が一度に解消される」という価値ですね。大手引越業者の殆どが買取サービスを行なっています。しかし、買取専門業者と比べると買取の査定額は低めの設定の可能性が高いです。自身が優先する価値を良く考えてから、依頼するのが良いでしょう。
仮住まいに運ぶについて
必要なものは、仮住まいに運んで持って行くことになります。
例えば…
- レンタカーを利用する
経験のある友人や親類でレンタカートラック等を借りて、自宅と仮住まいを往復してご自身で運ぶ方法です。こちらは、レンタカーを格安に借りることができれば引越代金を大幅に節約できますね。但し3月~4月中などはレンタカー代金が割高になったり、予約がいっぱいでそもそも借りられないということもございます。もし、レンタカーを借りる場合は予め、計画的に動けるようにご準備してください。また、友人にご馳走していたら、逆に高くなっていまうということもしばしばございますので、ご自身の身体への負担も勘案してご選択したほうが良いと思います。 - 引越(運送)業者に依頼する
こちらは、一番スタンダードな方法といえます。長年住んでいる一戸建てでは、住み始めた時と大きく状況が異なる場合も多くございます。例えば、以前は隣に建物がなかったが、建物が建ってしまい、庭や窓からいれた大型家具や家電を運び出すのが難しくなってしまったなど…工夫が必要な場合も数多くございます。そのような場合は、ロープで吊り下げられたり、吊上げられたりする技術のある業者を探しておく必要もございます。仮住まいだけではなく、仮住まいから建て替え後のご新居に運び入れる際にも、新居のキッチンリビングが2階にあるなど、難易度の高い技術を伴う搬出入がありそうな場合は、そのあたりも新居完成前から予め相談できる業者を検討して見てください。
預ける(保管する)について
最後に、建て替え中の期間(5ヵ月~2年超)仮住まいが、ホテルやマンスリーマンション、ご実家やスペースが狭い場合、ご新居に持って行きたいけれど、仮住まいには置けない家財道具がどうしても出てきます。
そのような場合…
- レンタルスペースに預ける
町中でみる「トランクルーム」と書かれている看板を見かけると思いますが、これは「荷物を保管できる収納スペースをレンタルできるサービス」です。屋内型と屋外型があり、双方共にスペース貸しとなります。24時間出し入れ自由というメリットとお荷物の防犯対策や状態管理はご自身でというデメリットがございます。0.1~8帖以上のような部屋が様々あり、それをご自身で選択して賃貸借契約を結びます。「適切なお荷物のスペースをご自身で選択」できて、「予約したいスペースに空きがあれば」料金は安く抑えられます。また、運送会社と提携しているトランクルームや自社で配送サービスを提供しているトランクルームも増えていますので、ご自身が預ける荷物の内容を考えて、一度検討するのも良いかもしれませんね。 - 引越(運送)会社の一時預かりサービスを利用する
引越(運送)会社の中には一時保管サービスを提供している業者もございますが、保管サービスはできない業者もございますので検討中の方は予め確認が必要です。基本的に保管倉庫は一時置きに使われる倉庫のため、建て替え期間が長期間(半年から1年以上)になると利用できない可能性が高いです。また、荷物預かりを目的とした専用の保管倉庫を有している業者は少なく、屋外のコンテナになるケースが多いです。そのため高温多湿な保管環境になる場合もございますので、大切なアンティーク家具やオーディオ等がある場合は、予め保管環境を確かめる必要があります。若しくは「倉庫を見てから決める。」等の交渉が必要かもしれません。 - 倉庫業者に預ける
最後に、倉庫業者に預ける場合を考えてみます。倉庫業者はレンタルスペースサービスの「場所を貸す。」という目的ではなく、「荷物を預かる。」ことを目的とした業者です。そのため、荷物の防犯対策や状態管理に対する責任は全て倉庫業者に附帯します。「大切な家財道具があり安心して預けたい」という方には、おすすめです。しかし、レンタルスペース(トランクルーム)等と比べると割高であり、管理状態が良くセキュリティが強い反面、24時間気軽に出し入れができないというデメリットもございますので、ご自身の優先する価値と照らし合わせて、よく考えて選択して見てください。
建て替えの本質的な課題(目的)は何か?
これまで「建て替え時の家財道具をどのように片付けるか?」について様々考えてきましたが、ここで原点回帰したいと思います。
ご自宅一戸建てを「建て替える理由」には、どんなことが考えられるでしょうか。
- 耐震性や耐久性の向上
- ライフスタイル変化
- 家族数の変化
- 今後の高額修繕費との比較
- 終の住まいとしての選択
- 間取りの改善や設備の向上
上記の他にも色々出てくると思います。それでは、一言でいって本質的な課題は何なのでしょう?
生活をより良くしたい…
日常生活に癒やしを求める…
色々考えていくと、私は「快適に暮らす事」だと思います。
生活向上の実現を果たし、より快適に暮らすこと。
だから、その目的に照らし合わせて、家財道具の取扱い方は大きく変わるのではないでしょうか。
目的に合わせ家財道具の価値を再確認
これまで考えてきたように家財道具の整理手段には…
- 処分する。
- 売る。
- 仮住まいに運ぶ。
- 預ける。
4つの方法がありました。
そして、建て替えの本質的な目的は…
では、目的を果たす為の整理手段はどうしたら良いでしょうか。
その答えは、自身に問い自身の心(深層心理)にじっくり聴いてみましょう…
例えば…
- どの家財道具が大切で新居でどんな状態で使えたら幸福だろうか。
- 親から引き継いだアンティーク家具をどうしたいのか…
- お気に入りで購入したレザーソファを快適に使用するためには…
- 割高だけど安心で信頼できる業者・格安だけど少し不安な業者どちらが自身にとって大切か。
「快適な暮らしを実現する」という本質的な自身の価値を叶えるために何が本当に大切なんでしょうか。
自身の内面に確認してみましょう!
- それは、より快適に暮らすための処分なのか。
- それは、より快適に暮らすための売却なのか。
- それは、より快適に暮らすための引越(業者)なのか。
- それは、より快適に暮らすために必要な預かり(業者)なのか。
快適な暮らしを実現するための選択肢は、自身の内面にあります。
自宅一戸建て建て替えという人生の一大イベント!
より快適な暮らしを実現するため、家財道具の価値を再確認して見てください。
最後に…
当社プレミアムストレージサービスでは、荷物のお預かり便をはじめとする、運搬保管サービスや保管期間中の家具クリーニング・デトックス、リペア、買取、不用品回収などまでを以下のスタッフを中心に行なっています。
「やることが沢山あってどこから進めて良いかわからない。」
そんな方のご相談だけでも無料でお受けしております。どうぞ、お気軽にご連絡下さいませ。
長文の記事を最後までご覧下さいまして、ありがとうございました。
プレミアムストレージサービス専任ライター