業務改善会議で行われた荷物保管サービスの課題「冷凍庫が開かない!」について
プレミアムストレージサービスでは、建て替えリフォームを伴う引越保管、海外転勤中の家財長保管、保管期間中の家具のクリーニング、大型冷蔵庫の手作業吊り上げ、建物の養生(保護)などを「作業ではなくサービス」と位置付けて日々、実行しています。
サービスを追求し、そして改善していく為に、毎週月曜日に業務改善会議が行われています。
今回の記事では、プレミアムストレージサービスで行われた業務改善会議の課題に焦点をあててご紹介いたします。
冷凍庫の引き出しが開かない…
梅雨時にお預かりした冷蔵庫で起きた課題
実は、梅雨時にお預かりした冷蔵庫の冷凍庫が「設置後開かなくなる。」という事象が2件ほど起きてしまいました。
【以下詳細】
リフォームを伴う運搬保管、お客様のご家財一式を自社倉庫でお預かりいたしました。
リフォーム工事が完了し、ご新居へ運び入れます。全てのお荷物を使用できるように設置したところ…
何故か、「冷凍庫の引き出しが開かない!」という事象が発生いたしました。
スタッフ談「壁のような状態の冷凍庫引き出し!」
スタッフの話によると…
開かないというのは、中の棚板等が何かに引っかかってとういうレベルではありませんでした。
全く開かないのです。壁のような感じです。もちろん、慌てずに対処いたしました。冷凍庫上部の扉を開け、上にある空洞部分から中を見ました。鉄製のレールに錆のようなものを発見いたしました。
無理やりにこじ開けるとパッキンを痛め冷凍庫が冷えなくなりますので、上部の扉の中にある空洞から少しずつ叩いて時間をかけてあけました。
大型冷蔵庫の手作業吊り上げを日々行っていて、冷蔵庫のドアを外すこともありますので、スムーズに対応出来て良かったですが…
同じメーカーで2度目の事象です。預かったタイミングは梅雨時です。なにか改善策を打ちましょう。
そのような事象が起こってしまいました。このまま見過ごすわけにはいけません。我々スタッフは、仮説をたて、意見交換と議論をました。そして、ある対策を考えます…
原因は何か?
様々調査したところ、鉄性レールの錆発生には、酸素と水分が原因となるようでした。
【原因の仮説】
- 冷蔵庫の運び出しギリギリまで使う梅雨や夏のタイミング。
- コンセントを抜いた後、密室の冷凍庫湿度が60%以上になり鉄性のレールが結露。
- 鉄製レール内の結露に気が付かず、冷蔵庫全体を梱包して保管ラックに格納。
- 気密性の高い冷凍庫内の鉄性レール部分に錆がでてくる。
以上の結論に達しました。
課題の改善
そこで以下、改善対処をすることにいたしました。
【課題の改善】
- 庫内、裏まで確認後、保管時に冷凍庫扉に緩衝材を挟み、僅かな隙間を開け水気を飛ばす。緩衝材を挟むときは、パッキンを痛めないような位置に挟む。
- 冷蔵庫の状態については、写真報告レポート作成時にも確認と報告を徹底する。
- 冷蔵庫保管の安全基準を設けて、その作業を徹底し標準化する。
またプランナーがお見積りの際には、お客様にご説明のうえ、必要な時はご協力いただけるようお願いするということも決めさせていただきました。
課題改善の追求
現在はこうして冷凍庫が設置完了後、開かないという課題改善策を実行しています。それでもご心配な方には、保管期間中の冷蔵庫クリーニングをおススメしております。
これまでも様々な課題にぶつかってきました。荷物を長期間お預かりするには、経験や知識、日々のリサーチが必要になります。
「作業ではなくサービス」として荷物の保管を行う我々スタッフは、今後も業務改善会議を通し課題に対し、一丸で実行改善をしていきます。
必要な時はお伝えいたしますのでその際は、お客様皆さまもご協力よろしくお願い申し上げます。